祖父の死が思い出させてくれる人生で大切にしたいこと
7月下旬。
祖父が亡くなりました。
9月始め、祖父の四十九日。
お寺でお経を聞きながら頭に浮かんだいくつかのこと。
思い出。
子どもの頃、夏休み、冬休みの度に遊びに行って、散歩や本屋、プールに連れて行ってもらったっけ。
母いわく、私が小さいときに転んで頭を打ったそうで、その頃から怒りっぽくなったとのこと。
確かに祖母との喧嘩はよく見たものの、それでも孫にとっては優しく社交的なおじいちゃんでした。
話すこと。会うこと。
もっと話せばよかった。
祖母が亡くなってから7年間、私の実家で暮らしていて。
たぶん私の名前はもう覚えてなかったけど、実家に帰ると「おかえり」と言ってくれた。
「座っておいしいごはんを食べたらええわい」って。
入院したあと、もっと頻繁にお見舞いに行けばよかった。
2回目のお見舞いで「ばいばい」と言った祖父に、「また来るよ」と言ったのに。
亡くなった日は、3回目のお見舞いに行く予定の日だったのに。
母のこと。
母には妹がいましたが、私が幼い頃に亡くなってしまいました。
私には叔母の記憶がありませんが、病気だったそうです。
7年前に祖母が亡くなり、今年祖父が亡くなりました。
昔より小さくなった母の背中を見ながら、
できるうちに親孝行したいと思いました。
娘のこと。妻のこと。
お経の間、妻に任せていた娘。
さみし〜、さみしいよ〜。
動き回って、最後の方にはさみしいと繰り返していました。
その場の空気を感じとってなのか、妻以外だれも構ってくれないことについてなのかは不明。
私もいずれ、娘に寂しい思いをさせてしまうのだと。
まだまだ人生は長いと思いたいですが、その時のことを思うと胸が締め付けられます。
側に寄り添ってくれる人がいますように。
その時が、できるだけ遅くありますように。
そして、妻とできるだけ間をあけませんように。
残すのも、残されるのも、想像するとつらいです。
いつまでも健康で、仲良く生きていたい。
祖母が亡くなったとき、「天国へ行け〜」と言っていたおじいちゃん。
天国でおばあちゃんと仲良くね。